3Dマンモグラフィ
(トモシンセシス)
従来のマンモグラフィ(2D)では平面的な画像しか撮影できませんでしたが、当院では3DマンモグラフィPe・ru・ru™ LaPlus(キヤノンメディカルシステムズ製)を導入し、より高精度な乳がん検診を行っています。
3Dマンモグラフィでは断層画像により明瞭な画像が得られることから、特に日本人女性に多い高濃度乳房において、従来の2Dマンモグラフィでは検出が困難な病変でも判定しやすくなりました。
3Dマンモグラフィ 紹介動画
3Dマンモグラフィ撮影(トモシンセシス)とは
キヤノンメディカルシステムズ株式会社
トモシンセシス(Tomosynthesis)とはTomography(断層)とSynthesis(合成)の2つの意味から作られた造語であり、1回の断層撮影で任意の裁断面を再構成する新しい乳房撮影技術です。
3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)の撮影方法
X線管を15°(-7.5°~+7.5°)の範囲で移動させながら17回の撮影を行い、得られた3Dデータを再構成することにより、各断面の画像を構築します。
3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)の画像
通常の2Dマンモグラフィでは、病変と周囲の正常組織や乳腺と重なってしまう問題がありました。3Dマンモグラフィでは、周囲の組織や乳腺の重なりを減少させることから、従来では病変の検出が難しい場合でも、病変を検出しやすくなります。
痛みの少ない新圧迫方式 『美圧』
新たな痛み低減技術として高精度な圧力検出により、圧迫圧に応じて圧迫速度を徐々に減速する美圧システムを搭載。
受診者様の状態に合わせて、痛みの低減と同時に診断に有効的な撮影を可能とします。
低被ばく検査の実現
キヤノンメディカルシステムズ株式会社
通常の2D撮影においてもマンモグラフィにおける「医療被ばくガイドライン(低減目標値)」の2.4mGyを半分近く下回る低線量で撮影が可能。更に通常の2D撮影に加えトモシンセシス撮影をしても2.4mGyを下回る低被ばく検査を実現します。
高精細(500万画素)モニタ・高品質マンモビューアによる読影・結果説明
キヤノンメディカルシステムズ株式会社
高精細(500万画素)モニタによって微細な病変を確認できます。また、過去画像も同時に表示可能なため経過観察を行いやすく、より精度の高い診断が可能となります。
3Dマンモグラフィで撮影された画像は同時にモニタへ転送され、患者様へのご説明時にわかりやすく表示します。
3Dマンモグラフィ Q&A
- 撮影回数、撮影時間は?
- 2D(従来)撮影の撮影回数 (上下方向+斜め方向)×左右=合計4回
2D(従来)撮影の撮影時間 一回の撮影ごとに約5秒
3D撮影の撮影回数 断層撮影2方向×左右=合計4回(1方向の場合は2回)
3D撮影の撮影時間 一回の撮影ごとに約10秒 (圧迫圧は従来と同じです) - 検査の痛みはありますか?
- 乳房の圧迫圧は従来と変わりませんが、痛みの少ない新圧迫方式 『美圧』により、受診者様の状態に合わせた痛みの低減を行います。
- 3Dマンモグラフィを行えば、超音波検査は行わなくても安心ですか?
- マンモグラフィでのみ検出される病変がある一方で、超音波検査でしか検出されない病変もあるため、当院では検査結果や症状に応じてマンモグラフィと超音波を併用した検査をすすめております。
- 検査の費用について教えてください。
- 自費検診、市検診、保険診療によって自己負担がことなります。詳細はこちらをご覧ください。